チャイナタウンの殺人鬼 /松原みき

今回取り上げますのは、松原みきさんの「チャイナタウンの殺人鬼」です。
松原さんの1984年発表の「Cool Cut」というアルバムに収録されている曲です。


チャイナタウンの殺人鬼
 松原みき
 収録アルバム「Cool Cut
 Release:1984

 ベティちゃん。



タイトルに魅かれて聴いてみました。「チャイナタウン」というワードは入っていますが、いざ聴いてみるとエキゾチックというよりは、SFっぽい感じのする曲です。ピューヒョロヒョロヒョロという電子音も入っていて、今にもUFOが迎えにやってきそうな雰囲気です。こういう曲はなんというジャンルに入るのでしょう?ニューウェイヴかな?それともテクノポップ?はたまた別物?恥ずかしながらそのへんの音楽的知識がほとんどないので適当なこと言ってしまってますが、イメージ的にはそのへんのニオイがする曲です。

というわけで、エキゾチック歌謡を探す前提で聴くと、最初は「えっ?」と思う曲なのですが、聴いているうちになぜか何度もリピートしたくなる麻薬的魅力に陥ります。近未来都市の迷路の街に迷い込んだような不思議な浮遊感と、その中をひたひたと殺人鬼が迫りくるような焦燥感を感じる、SFサスペンス的なドラマティックな一曲です。詞の内容が気になるのですけれど、声にエフェクトかかってんのか、それとも単にわたしの耳がオバちゃんになっただけなのか、何度聞いても霧の向こうで歌っているような感じで、さっぱり歌詞が聞き取れません・・・( ̄▽ ̄) もしかしたら松原さんの、ちょっと口の内側の方にこもるような独特なハスキーボイスの歌い方も影響しているのかもしれませんが。

松原みきさんの曲は、遠い昔にベスト盤を一枚聞いたきりで、有名な「真夜中のドア」や「ニートな午後3時」ぐらいしか知りませんでした。そういえばだいぶ後になって「Gu-Gu-ガンモ」という、子ども向けアニメの曲を歌っていたのが松原みきさんだったと聞いて驚いた記憶があります。どうりでGu-Guガンモにしてはやけにカッコいい歌だと思ってたのですが、ちょっと日本人離れした独特のグルーヴ感をお持ちの方だったように思います。

その後、R&B歌手の米倉利紀さんのアルバムで、コーラスやスタッフとしてお名前がクレジットされているのをときどき見かけることがありました。松原さんが携わっている曲はどの歌もかっこよくて、特に作曲で参加されていた「Drive me crazy」という曲は今でも気に入りですが、それだけに、その後ご病気で他界されたと聞いたときには大変驚きました。
松原さんのような天賦の才能に恵まれた方が早々と人生のステージを去っていくのはとても残念なことに思います。

 

  作品データ  

チャイナタウンの殺人鬼
リリース:1984(昭和59)年
収録アルバム:「Cool Cut」
歌:松原みき
作詞:梅本洋一
作曲・編曲:森園勝敏

チャイナタウンの殺人鬼

チャイナタウンの殺人鬼

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