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片っぽ耳飾り/渡辺真知子

渡辺真知子さんのデビューアルバム「海につれていって」の収録曲。

歌詞には夕暮れの街の情景が登場しますが、なんとなく雨の街角も似合いそうな気がする雰囲気の曲です。わたしにピアノでもギターでも弾き語りの能力があったら、一も二もなくこの歌を唄ってみたい!

歌の内容は、どうやら恋人を別な女の人に奪われてしまったらしい女性のやり場のない悲しみや後悔を描くもの。まるで映画のワンシーンでも見ているような気になる曲ですが、映画は映画でも、どことなく「男と女」とかあのへんの時代のフランス映画っぽい感じがするのは、ハネケン羽田健太郎)さんの洒脱なピアノ(キーボード?)の音色のせいかもしれません。

そしてこの曲は、渡辺真知子さんがシンガーとしてだけでなく、いかに優れたソングライターであるかということも改めて痛感させられる曲でもあります。渡辺真知子さんのメロディーメーカーとしての手腕はずば抜けたものがありますが、シンプルな言葉をつなぎ合わせて紡ぎ出す歌詞もこれまた抜群にいい。デビュー時は若いがゆえにまだボキャブラリーも少なくて、特に「迷い道」の詞を作るときには相当苦労したとインタビュー記事でご本人が語っているのを読んだことがありますが、でも「迷い道くねくね」なんてフレーズは、なかなかそうは出てこないと思う。おそらくメロディセンスだけでなく、言葉選びのセンスにも天才的に長けている方なんだと思います。
そしてなんといっても渡辺真知子さんの詞には、行間を読む面白味みたいなものもある。
語りすぎず、語らなさすぎず・・・絶妙なバランス。
やはり真知子はタダモノではなかった!

 作品データ 

片っぽ耳飾り
リリース:1978(昭和53)年
歌:渡辺真知子
収録アルバム「海につれていって」
作詞/作曲:渡辺真知子
編曲:船山基紀

片っぽ耳飾り

片っぽ耳飾り

  • 渡辺 真知子
  • 謡曲
  • ¥250
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