ボッサ・ノバでキッス/梓みちよ

「ボサノバ(ボサノヴァ)」という言葉が出てくる、おそらく日本でいちばん最初の曲、なんだそうです。
でもなんだか全然ボサノバじゃないので笑えてきます。ボサノバというよりマンボに近い感じか・・・?

とにもかくにも「♪ボッサ・ノバ はげしいリズム」と、どうも何かと勘違いしてる感じの歌詞もゆかいな、ラテン・フレーバーの弾けんばかりににぎやかしい歌です。
しかも梓みちよの歌唱力がハンパありません。これで19歳、デビュー曲とは恐れ入ります。で、当時のキャッチ・フレーズが「ボサノバ娘」(マジですか)。


Michiyo Azusa
梓みちよ
1963年発表の1stアルバム
「ボッサ・ノバでキッス」収録

 


デビュー当時は清純派(表向き笑)だったそうですが、後に私がその存在を知る頃にはすでに18歳未満お断り的な、超妖艶なイメージに変貌を遂げられていたみちよ様。
(私のなかでは梓みちよといえば「よろしかったら」>「こんにちは赤ちゃん」)



まるで悪の秘密結社の女ボスのごとき貫禄。
いつの頃からかとんとお見かけしなくなりました。


 


・・・と、ついこのマニッシュな風貌がなつかしくて話が脱線してしまいましたが、本題の「ボッサ・ノバでキッス」に戻ります。

この曲は元歌がありまして、アメリカン・ポップスの大御所、ポール・アンカの「Eso Beso(That Kiss)」(邦題:ボサ・ノヴァでキッス)がオリジナル。


ボサ・ノヴァでキッス
 Eso Beso(That Kiss)
 Paul Anka
 Year of Release: 1962

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原曲もボサノヴァではないようですが、サンバのテイストとカリブ系の音のエッセンスがうまく混ざり合ったような激しく楽しい一曲です。社交ダンスの世界では「サンバ」を踊るときの定番曲とのこと。

さて、ブラジルにボサノヴァが誕生したのが1958年。日本で梓みちよの「ボッサ・ノバでキッス」が発売されたのが1962年。単純に年数だけでいえばおよそ誕生から4年で早くも日本にもボサノヴァが上陸していたことになりますが、その認識が深まるまでにはまだまだちょっと時間が必要だったようです。
ジャパニーズ・ミーツ・ Bossa Nova. 黎明期ならではの手さぐり感がかえって趣深い感じの一曲です。


 作品データ 

ボッサ・ノバでキッス
リリース:1962(昭和37)年
歌:梓みちよ
作詞:Joe Sherman,Noel Sherman (日本語詞:水島哲)
作曲:Joe Sherman,Noel Sherman