暗く重たい失恋の歌です。
恋人との別れを受け入れられずにいる女性のとまどいと悲哀が、シャンソン風のもの悲しいメロディーに乗せて歌われます。
歌詞から想像するに、おそらく主人公の女性は、男性から一方的に別れを告げられてしまったのでしょう。
どうしても男性のことがあきらめられないらしい女性は、夜中に男性のアパートの前まで行って、街灯の陰から彼の部屋の窓明かりをじっと見つめるのです。「もういちどそのドアを開けさせて」と・・・。
この際だから言ってしまいましょう・・・。
怖いっ!
怖いよアナタこんなんして夜中に街灯のかげに立ってたら
(家は見に行っちゃいけない家は)
岐路(みち)
五輪真弓
release:1979
「合鍵」収録の8thアルバム
「五輪真弓」で検索すると必ず「妖怪人間ベラ」が出てくるのやめて
「女の情念」のような、ある種のうすら怖さも伝わってくる歌ではありますが、まぎれもなく稀代のシンガー・ソングライター五輪真弓を代表する曲のひとつといえましょう。
「合鍵」は 1979年リリースの五輪真弓16枚目のシングル。
大ヒットシングル「恋人よ」の前々作にあたる曲のようです。
同年リリースの アルバム「岐路(みち)」にも収録されています。
作品データ
合鍵
リリース:1979(昭和54)年
歌:五輪真弓
作詞・作曲 五輪真弓
編曲:ミッシェル・ベルナルク