久々に「きた!」という感覚におそわれています。
かがり火を囲んで夜な夜な繰り広げられるジプシーたちの宴を想起させられるような、歌詞、メロディともにかなりエキゾチック度高めの曲です。
山口百恵のアルバム「ドラマチック」の中の一曲です。
ドラマチック
山口百恵
Release:1978
ジャケットもドラマチック
トランペットが印象的なスペイン風イントロに始まり、前半がちょっと激しめの情熱的カンテ・フラメンコ風、後半はガラっと雰囲気が変わって子守歌風の静かな曲調になります。
「♪血の酒を飲め」など詞の内容は完全に「男歌」。歌唱力もさることながら表現力をも試されるなかなか難しそうな歌ですが、百恵ちゃんが低音を効かせた歌声でこの男性的な曲をなんなく歌いこなしています。とても当時19歳とは思えない貫禄と歌唱力です。さすがです。
作詞作曲は谷村新司。名前を見ずしても「ああこれは谷村新司だ」とわかる、新司臭炸裂の一曲です。セルフカバーしているかと思いきや残念ながら見つけられず。私の目の前には胸元をはだけた白シャツに黒ベスト、鼻下に真っ黒なチョビ髭をたくわえてこの歌を唄う谷村新司の姿が浮かんでるんだけどな・・・。
作品データ
サンタマリアの熱い風
リリース:1978(昭和53)年
歌:山口百恵
収録アルバム「ドラマチック」
作詞・作曲:谷村新司
編曲:萩田光雄