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サンタモニカの風/桜田淳子


1979年リリースの桜田淳子26枚目のシングル曲です。


この歌で「サンタモニカ」という地名を知りました。
(歌謡曲はけっこう地理の勉強になります・・・)

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photo: smile shower さん @写真AC
サンタモニカといえばこれよね

私が子供の頃、桜田淳子のものまねといえば、大概の人がこの歌でものまねしていた印象です。(コロッケはもっぱら「気まぐれヴィーナス」が定番だった気がしますが)

リアルタイムで聴いていた頃、当時まだ幼かった私の耳には、桜田淳子の明るいイメージとも相まって陽気ではつらつとした歌に聞こえていたこの「サンタモニカの風」ですが、今聴くと意外とそうでもないことがわかって目からウロコならぬ耳からウロコな心境。そもそも歌詞がそんなに明るくない。旅先と思われるサンタモニカで、好きな人(恋人か?)が来るのを待っている女性を描く内容の歌なのですが、聴き様によっては、すでに恋は終焉を迎えていて、もう来るはずのない人を待っている歌のようにも聞こえます。くわえて桜田淳子のウェットな歌声はカリフォルニアのからっとした気候を歌うにはいささか重たすぎる印象。時間にたとえれば、日が落ちかけてきた黄昏時に似合う雰囲気です。とかなんとか言いながら、今や中年期を突っ走る自分にとっては、このアンニュイさがたまらなく心地よかったりするのでした。
「サンタモニカの風」は私が思っていたよりもずいぶんおとなっぽい歌だったようです。

歌詞の明暗に合わせるようにして長短を使い分ける凝ったコード進行が印象的なこの曲。世代的に桜田淳子の初期の頃の歌(「わたしの青い鳥」など)をリアルタイムで聴いていない私にとっては、「桜田淳子の曲といえば?」と聞かれれば、一も二もなく思いつくのがこの曲なのですが、この「サンタモニカの風」は結果的には小ヒットで終わった曲なんだとか。「来て来て」で始まるあの有名なサビのフレーズを誰もが口ずさんでいたような気がするのに意外です。記録より記憶に残る歌と言えるのかもしれません。

 作品データ 

サンタモニカの風
リリース:1979(昭和54)年
歌:桜田淳子
作詞:阿久悠
作曲・編曲:萩田光雄

サンタモニカの風

サンタモニカの風

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