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愛で殺したい/サーカス

コーラスグループ「サーカス」の1978年リリースのシングル曲。
大ヒット曲「Mr.サマータイム」の次作にあたる楽曲です。


  愛で殺したい
    サーカス
    Release 1978



 


「Mr.サマータイム」はボサノバ風のゆったりとした曲でしたが、こちらは一転して軽快なサンバ風アレンジの曲。(編曲はいずれもジャズの大御所、前田憲男先生)
前作に引き続き再びフランス人アーティスト、ミシェル・フュガン(Michel Fugain)の曲をカバーしています。
訳詞はなかにし礼氏によるもので、昼下がりの情事を思わすようなかなり大人な内容です。「昼顔」みたいです。刺激的です。


 昼顔  Belle de jour(1967)
 
 なかにし礼だけにこっちのドヌーヴのやつのほう(斎藤工ぢやなく)

 

それにしてもこんな色っぽい歌を身内同士でさらりと歌ってのけてしまうのですからサーカスはすごいです。その潔いまでの割り切りの良さとプロ意識の高さ、ファミリー間の絆の強さには舌を巻きます。さすがです。

 


POP STEP 40 ~Histoire et futur~
 サーカス
 Release:2018
 気がつけば結成からもう40周年超えですと!


話を少し戻しますが、前述のとおりこの曲には原曲がありまして、ミシェル・フュガンの「Chante comme si tu devais mourir demain」 という曲がそれになります。
YouTubeにINA(フランス国立視聴覚研究所)の公式アーカイブ映像がありましたのでよかったらどうぞ)

タイトルは直訳すると「明日死ぬ身であるかのごとく歌え」となかなか強烈なもの。歌詞を見ても「歌え、生を歌え」「歌えそうだ歌うんだ」「チンピラのように狂人のように犬のように それがラストチャンスかのごとく歌え」と、なんだか強豪合唱部のスパルタ顧問教師にゲキを飛ばされてるかのような内容です。けだるく濃密な男女の時間を描く歌に姿を変えた日本のサーカス版とはえらい違いです。

さて、この「Chante comme si tu devais mourir demain」は、実はサーカスよりも3年先に「私の彼」というタイトルで、しばたはつみさんも日本語カバーしています。


私の彼
 しばたはつみ
 シングル「濡れた情熱」カップリング曲(B面)
 ファンキー。
 
Amazon Music 
 

訳詞は奇しくも「愛で殺したい」と同じくなかにし礼氏が書いているのですが、この詞がかなり笑撃的。「愛で殺したい」がアンニュイでセンシュアルなら「私の彼」はセクシー&バイオレンス。体育会系のノリの原曲含めぜひ3曲合わせてお楽しみください。


  作品データ  

愛で殺したい
リリース:1978(昭和53)年
歌:サーカス
作詞:Pierre Delanoe(日本語詞:なかにし礼
作曲:Michel Fugain
編曲:前田憲男

愛で殺したい

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