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パピヨン~papillon~/島谷ひとみ

さて、2000年代の音楽シーンにまさに「ネオ久保田早紀」のごとく、無国籍ポップをひっさげて現れたのが島谷ひとみさんでした。

後に知ったことでしたが、元々演歌歌手としてデビューしたらしい(テレビ番組の企画の一環だったようですが)島谷ひとみさんは、その後ほどなくしてポップスに転向。3枚目のシングルとして発表した楽曲「パピヨン~Papillon~」がスマッシュヒットします。

パピヨン ~papillon~


パピヨン~papillon~
 島谷ひとみ
 Release:2001

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当時、流行りの邦楽にすっかり疎くなっていた私は、たまたま目にした音楽番組か何かで初めてこの曲のことを知り、と同時に「島谷ひとみ」という歌手がいることもそのとき初めて知ったのでした。
最初の率直な印象は「ジャネット・ジャクソンの曲がなんだかえらいことになっている!」

ご存じの通りこの「パピヨン~Papillon~」はジャネット・ジャクソンの「Doesn't Really Matter」という曲を日本語カバーした曲でしたが、原曲もどことなく東洋風なメロディラインが魅力の曲ですが、島谷バージョンは、なんと詞の内容までもが大胆にも原曲のイメージとはまるで違うアジア色の濃いものに変えられており、最初耳にしたときには正直驚きました。「なんだなんだこの新手の『世界の国からこんにちは』(by 三波春夫先生)みたいな曲は!」と思ってしまったぐらいです。


Doesn't Really Matter
 Janet Jackson
 収録アルバム:All For You

 Release:2001

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そんなわけで最初こそ若干の違和感を覚えずにはいられない曲でしたが、もともと曲自体が良いのと、島谷ひとみさんの歌唱力がまだデビューまもない新人歌手のわりには意外なまでに安定していたこと、そして何より、歌詞にずらずら出てくるアジアの国々の言葉がどうしても気になって、結局当時アルバムまで買いこんでこの曲に聴き入ることになったのでした。

さて、この歌に出てくるアジアの言葉ですが、「プパヤ」(Phuphaya )はどうやらタイの地名。ピピ島のリゾート地の名前のようです。

そしてこの曲のハイライトともいえるサビの部分の呪文のようなフレーズ「マラミンタマラッダンニャバードトゥリマカシーシャオホアニイハオ」は、ほぼアジアの簡単なあいさつの言葉で形成されており、

トゥリマカシー(Terima kasih)=インドネシア語で「ありがとう」
ニイハオ(你好nǐ hǎo)=中国語で「こんにちは」

このへんだけはなんとなく知ってましたが、

シャオホアは「小花(Xiǎohuā )」と書いて、中国語で「かわいい花」という意味合いの言葉。

ダンニャバード(dhanyavaad)は、これもまたヒンディー語で「ありがとう」という意味の言葉のようですが、これを現地の文字で書きますと『धन्यवाद』。
もはや私にはアクセサリーのモチーフか何かにしか見えません。

そして「マラミン タマラッ」は、どうやらタガログ語であることは間違いなさそうなのですが「どうもありがとう」の意味だとする説がある一方で、「とても素敵」の意だとする説もあり・・・。調べてみましたが、私の拙い語学力と調査力ではさすがのGoogle翻訳をもってしても残念ながら調べ切ることができませんでした。果たして真相やいかに。
私は「タマラ」といえば、太田幸司(元プロ野球選手)のお母さんしか思い浮かびません・・・タマラさん・・・( ̄▽ ̄)

と、世代がすっかりばればれになりましたところで、今回はこのへんで失礼します。

Maraming salamat!

 

  作品データ  

パピヨン~Papillon~
リリース:2001(平成13)年
歌:島谷ひとみ
作詞・作曲:Janet Jackson, James Harris III, Terry Lewis (日本語詞:康珍化
編曲:大槻"KALTA"英宣、上野圭市