島谷ひとみさんの2001年の楽曲とのこと。昭和の時代でしたら久保田早紀さんのアルバムにひっそり収録されてそうな、ぱっと聴きそんな印象の曲です。
スパニッシュ風のエキゾチックな曲調が魅力の曲ですが、歌詞に「ボナセーラ(こんばんは)」「パタータ(じゃがいも)」といった言葉が出てきますので、おそらく曲の舞台はイタリアなんでしょう。でもって、時代設定がなんだか一世紀前ぐらいのヨーロッパをイメージしているような、ちょっと古めかしい印象です。私は幼い頃TVアニメの「世界名作劇場」(「フランダースの犬」や「母をたずねて三千里」など)を見て育った世代ですが、この曲を聴くとあのアニメの世界観を思い出します。
歌詞は一見すると、庶民目線で描かれた、男性から女性への牧歌的な求愛の歌といった感じの内容ですが、よくよく読んでみるとうっすら意味不明な、どことなく不思議な感じのする歌詞で、さらには「イル・ティーモ(タイムのことらしい)、サルビア、ロズマリーノ」と、いささか唐突気味にハーブの名前を差し挟んでくるあたりは、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」を彷彿とさせます。
Scarborough Fair / Canticle
Simon & Garfunkel
収録アルバム
Parsley, Sage, Rosemary and Thyme
release: 1966
なにげにうすら怖い名曲
そういえばこの「スカボロー・フェア」もまた、”市場”(スカボローの市)のことを歌にしている曲だったんでした。ひょっとして「市場に行こう」のモチーフになっているんでしょうか・・・。
何はともあれ、個人的に一番衝撃だったのは、この曲のPVです。
島谷ひとみ / 「市場に行こう」【OFFICIAL MV FULL SIZE】
思っていた曲のイメージと違いすぎて、歌が全然頭に入ってきません・・・。
(なにがどうしてこういうことになったのか誰か教えてほしい笑)
別バージョンもあるんですと。(よりいっそうスパニッシュ風)
市場に行こう (メランコリック・ヴァージョン)
島谷ひとみ
9thシングル「いつの日にか・・・」 C/W曲
relese: 2002
作品データ
市場に行こう
リリース:2001(平成13)年
歌:島谷ひとみ
作詞:康珍化
作曲・編曲:迫茂樹