麗華の夢/ジュディ・オング


麗華の夢
 ジュディ・オング
 release: 1980
 お美しいったらない。

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ジュディ・オングの1980年の楽曲。

1979年にリリースされた2枚のシングル「魅せられて」「惑いの午後」の流れをくむ、やんごとなき人々の奔放かつ華麗な色恋模様を描いたシリーズ第三弾的な作品(実際に「愛の三部作」とか呼ばれているらしい)で、おめかけさんもしくは高級娼婦と思しき女性が、経済的にも愛情的にもさんざ面倒見てくれた男性のことを「そろそろ独り歩きしてみたくなった」とあっさり袖にするさまが描かれます。前二作に続き、こちらもなかなかのセンセーショナルな内容です。

作詞はやっぱりねの阿木燿子さま。「満たされると欠けてくるの 愛は月と同じ」
「お世話になって お世話になって」(井上順か!)など、エレガントさと淫靡さとが同居しているような独特な阿木ワールドは、ここでも思わずうれしくなってしまうぐらいにスパークしまくっています。もはやこの手の詞においては右に出るものはいないという感じです。

そして、この阿木さまの手によって紡がれた豪奢で耽美な大人の物語をさらにサウンドでゴージャスに盛り上げますのが、筒美京平(作曲)、萩田光雄(編曲)のお二方。躍動感あふれるディスコ調のメロディーと、萩田氏の真骨頂ともいうべき壮麗なアレンジはもう素晴らしいの一言です。特にイントロなんか超ド派手。「いったいこれから何始まるの!?」ぐらいの大げさぶりで、わくわくぞくぞくしてきます。

「魅せられて」がギリシャ。「惑いの午後」もおそらくヨーロッパのイメージ。そしてこの「麗華の夢」も、日本的な風土感はまるでゼロの、エメラルド、孔雀の扇、麝香の香り・・・などなど、オペラか絵画かはたまたフランス文学あたりでしかお目にかかれないような、シノワズリの極みのような贅沢な世界観になっています。

ちなみに「麗華の夢」の「麗華」は女性の名前で、昭和の時代に人気を博した美人占い師の王麗華さんにちなんでいるんだとか。そういえば昔よくTVに出て心霊写真とか鑑定してたような・・・( ̄▽ ̄) 曖昧な記憶ですが。

昭和の一端を彩りました大人のエキゾチック&ゴージャスな一曲をぜひどうぞ。

 

  作品データ  

麗華の夢
リリース:1980(昭和55)年
歌:ジュディ・オング
作詞:阿木燿子
作曲:筒美京平
編曲:萩田光雄

麗華の夢

麗華の夢

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