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カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ/二名敦子


カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ
二名敦子
 収録アルバム:ロコ・アイランド 
 release: 1984

   

 

1980年代に活躍したシンガーソングライター二名敦子さんの1984年の楽曲。
ワイ島のビーチを舞台にした曲で、恋人への冷めた気持ちが、まさにハワイの風のごとく、実にあっけらかんとした感じのカラッと明るい調子で歌われています。
『ルージュで書いたI Love You』といったフレーズも今となってはどこかこそばゆくて懐かしい、80年代感さく裂の一曲です。

作曲者はギタリストの高中正義ですが、彼の「New York Strut」(1982年作)というインストゥルメンタル曲に詞をのっけたものが、どうやらこの「カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ」になったようです。


New York Strut
 高中正義
 収録アルバム:SAUDADE 
 release: 1982

   

 

さて、曲の舞台になっているカラパナ・ブラックサンド・ビーチですが、このビーチはかつてハワイ島の東部カラパナ地区に実在した有名な黒砂の海岸ですが、キラウエア火山の噴火が原因で90年代初頭に消滅。周囲の町ごと溶岩流に飲み込まれてしまったのだそうです。なので残念ながら私は写真でしか見たことがありませんが、青い海と漆黒の砂浜、そしてその後ろに連なるヤシの群生林のグリーンのコントラストが見事な、絵のように美しい海岸だったようです。

在りし日のカラパナのブラックサンドビーチ(カイムビーチ)の写真が見れるページ。
    もう見られない「失われた絶景」18選 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

それにしてもこれほどの光景があっという間に目の前から消えてしまうなんて、改めて大自然の脅威を感じずにはいられませんが、しかし暗い話題ばかりでもなく、海岸消滅から四半世紀以上が経過した今、現地では元のビーチの近くに新たなブラックサンドビーチが形成されはじめているのだとか。さらには、ビーチ再生の願いを込めて地元の人々が植え始めたヤシの木が、非常にゆっくりしたスピードではあるけれども順調に成長しているんだそうです。こうして自然は破壊と再生を繰り返していくのでしょう・・・。


Aloha O Kalapana

1992年の本。1990年の噴火の時のことやヤシの木植樹のことなどが紹介されている本らしい。ほしいが洋書。
 

 

またまた話が曲から離れて「世界ふしぎ発見!」モードに入ってきてしまったので、反省しながら今回はこのへんで失礼させていただきます・・・。mahalo!

P.S. 動く姿をテレビで一度しか見たことがない、長年私の中では謎のシンガーだった二名敦子さんは、現在は再び歌手活動を再開しているもよう。よかったよかった。

  作品データ  

カラパナ・ブラック・サンド・ビーチ
リリース:1984(昭和59)年
歌:二名敦子
作詞:三浦徳子
作曲:高中正義
編曲:佐藤博