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Wo Wo Ni Ni(ウォ・ウォ・ニー・ニー) /ディック・リー


Wo Wo Ni Ni
 Dick Lee
 収録アルバム:The Mad Chinaman
 release:1989

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中国系シンガポール人のシンガーソングライター、ディック・リー(Dick Lee)の1989年の楽曲。押したり引いたりの恋のかけひきを中国語混じりの英語で歌うコミカルなラブソングです。日本では当時テレビCMに使用されて有名になっておりました。
一度聴いたらすぐに覚えられそうな実に耳なじみのいい曲です。ディック・リーはこの手の誰にでも親しまれるようなシンプルでメロディアスな曲を作るのが天才的に上手な人なのでてっきりオリジナルの曲だと思ってたのですが、実際にはカバーソングだったことを後に知りました。その原曲がこちら。


Nee Nee Wo Wo(You and I)
 Rebecca Pan(潘迪華)
 収録アルバム:Oriental Pearls
 release:1961

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レベッカ・パンさんという香港の大御所シンガー(兼女優)の方が歌った「Nee Nee Wo Wo(你你我我)」という曲が元歌とのこと。ディック・リーのお母さんがとても好きだった曲のようです。(参照記事:Singapore – Page 5 – L❤️ VE makes life beautiful!

ゴリゴリのド派手な京劇メイクのアルバムジャケットがとても印象的だったディック・リーですが、そのメイク下の素顔はというと、中国語ではなく英語を母語として話し、その立ち居振る舞いも完全に西洋ナイズされた端正なルックスの東洋人の青年でありました。そんな東洋と西洋のハイブリッドぶりがドメスティックな風土にどっぷり浸かって育った日本人の私にはかえって新鮮でとても魅力的なものに思えましたが、当のご本人は自分のことを「バナナ」(外見は黄色(東洋人)だけれど中身は白(西洋人))と表現して憚らず、いったい私たちは何者なのか?という多文化社会に生きるシンガポール人ならではの自己のアイデンティティを追求するような楽曲を次々発表しておられました。そんなディック・リーも今では還暦も過ぎ、すっかりロマンスグレーのステキなおじさまに。

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相変わらずハンサムです。見るからに毛並み良さげな感じも初めて見た頃と変わりません( ̄▽ ̄) 残念ながら日本ではなかなかお目にかかれなくなりましたが、本国シンガポールでは現在もマルチにご活躍のご様子。今後ますますのご隆盛をお祈り申し上げます<(_ _)>

  作品データ  

Wo Wo Ni Ni(ウォ・ウォ・ニー・ニー)
リリース:1989年
歌:Dick Lee
作詞:Dick Lee
作曲:Li Bao Xuan
編曲:Dick Lee

Wo Wo Ni Ni (Remastered)

Wo Wo Ni Ni (Remastered)

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