Spanish Caravan/ザ・ドアーズ
今回は備忘録的に曲のご紹介です。
「スパニッシュ・キャラバン(Spanish Caravan)」は、米国のロックバンド、ドアーズ(The Doors)の1968年の楽曲。
同年リリースのアルバム「太陽を待ちながら(Waiting for the Sun)」に収録されている、フラメンコ・スタイルの曲です。
太陽を待ちながら
Waiting for the Sun
The Doors
release:1968
「Spanish Caravan」収録
冒頭の約1分間に渡る非常に印象的なフラメンコ・ギターのソロは、バンドのメンバーであるギタリストのロビー・クリーガー(Robby Krieger)の演奏によるもので、流れるように美しい旋律は、スペインの音楽家、アルベニス(Isaac Albéniz 1860-1909)が作曲した「アストゥリアス(Asturias)」というクラシックの曲から引用したものとのこと。
Asturias
Albéniz: Suite española, Op.47 - No.5: Asturias
スペインのギタリストAndrés Segoviaによる演奏
元々はピアノのために作られた曲らしい。
収録アルバム:Andrés Segovia-The Art of Segovia
歌詞はシンプルで短いですが、18~19世紀のロマン主義時代に書かれた西洋人の異国趣味の詩を思わせるような趣きがあり、「Portugal(ポルトガル)」「Andalusia(アンダルシア)」といった土地の名前や、「Trade winds(貿易風)」「Galleons lost in the sea(海に沈んだガリオン船)」などといったワードが、強烈なエキゾシチズムをかきたてます。
「スパニッシュ・キャラバン」の歌詞はこちら
Lyrics for Spanish Caravan by The Doors - Songfacts
ボーカルのジム・モリソンの退廃的で悪魔チックな歌声も一度聴けば耳にこびりついて離れません。
そういえば、昔、ジム・モリソンの生涯を描いた映画があったっけ。