カルチェラタンの雪/布施明
なんとロマンチックな。
冬枯れのパリの景色が目の前に拡がるようです。
Image source:Discogs
カルチェラタンの雪
布施明
release:1979
「カルチェラタンの雪」は、布施明さんの1979年発表のシングル曲。
学生街として知られるフランス・パリのカルチエ・ラタン(ラテン地区)を舞台に、恋人たちの喧嘩のあとの仲直りをドラマティックに描きます。
歌の物語は、もしかしてプッチ―二のオペラやシャルル・アズナヴールのシャンソンで知られる「ラ・ボエーム」を下敷きにしたものなのでしょうか・・・いずれの「ラ・ボエーム」も、パリの街角を舞台に、貧しいながらも懸命に青春を謳歌する若者たちの姿を描く作品ですが、同じような世界観をこの「カルチェラタンの雪」にも感じます。
La Bohème
プッチーニ作のオペラ。1896年初演。
19世紀のパリ(カルチエ・ラタン)を舞台に、
駆け出しの若き芸術家たちの青春の日々を描く。
詩人ロドルフォとお針子ミミの悲しい恋物語がお話の軸。
こちらは2009年にオペラ映画として公開されたもの
La bohème
Charles Aznavour
アズナヴールの代表的シャンソン。1965年発表。
パリ・モンマルトルを舞台に貧しい画学生の恋模様を描く。
パリの街には、たとえ貧しくとも夢と希望を求めて自由にみずみずしく生きる若者たちの物語がとてもよく似合うように思います。
photo : Jacques GAIMARD@Pixabay
それにしても、若かりし頃の布施明さまのバタ臭さときたら(今もか)。
布施明ベストセレクション2019
布施明
release:2019
「カルチェラタンの雪」も入ってます。
1979年といえば、たしかこの頃の布施さんはサーファーカット風のロン毛にティアドロップのサングラスがトレードマーク。英国人女優オリビア・ハッセーとの国際的ロマンスの影響もあってか、元来からの日本人離れした風貌にますます磨き?がかかり、幼いながらに私自身も「布施明は外国の人みたいでかっこいい」と思っていた記憶があります。
そういえば、その後程なくして結婚した布施明とオリビア・ハッセーは、インド人の格好で式を挙げていたような・・・。あれはなんでだったんだろう・・・?
今回はこのへんで失礼します。
作品データ
カルチェラタンの雪
リリース:1979(昭和54)年
歌:布施明
作詞:門谷憲二
作曲:岡本一生
編曲:戸塚修