Talkin' New York(ニューヨークを語る)/ボブ・ディラン
Talkin' New York
ニューヨークを語る
Bob Dylan
収録アルバム:Bob Dylan
release:1962
ロックの詩人ボブ・ディランのデビュー・アルバムに収録されている楽曲です。
軽快なギターとハーモニカの演奏にのせて、ボブ・ディランが歌う・・・というより、何やらくっちゃべってます笑。
歌詞は、一見華やかそうに見えるニューヨークの負の側面が、田舎から出てきたばかりの若者目線で皮肉っぽくかつユーモラスに語られるものですが、実際に二十歳でミネソタからニューヨークに出てきて、下町のクラブやコーヒーハウスでの弾き語りから音楽活動を開始させたボブ・ディラン自身の実体験がそのまま反映されている曲のようです。「肺をすり減らし、体が逆さまになるぐらい一日中ハーモニカを吹きまくっても、日給はたったの1ドル」と、孤高の天才ミュージシャンも駆け出しの頃はいろいろ苦労があったらしいことがうかがえます。
ボブ・ディランの音楽は玄人好みといいますか、とかくとっつきにくい印象ですが、実際に聴いてみますと、なるほどたしかに、私のような凡人耳にはなかなかのハードルの高さです・・・( ̄▽ ̄;)。アルバムによっては一枚聴きとおすのがちょっとした苦行のようなものもありますが、でも、何度も聴いているうちにどういうわけかスルメのような味わいに変わってきました。私もとうとう魅惑のボブ・ディランワールドに足を踏み入れてしまいましたかしら・・・。
作品データ
Talkin' New York(ニューヨークを語る)
リリース:1962年
収録アルバム「Bob Dylan」
歌:Bob Dylan
作詞・作曲:Bob Dylan