リオの少女/南佳孝
リオの少女
南佳孝
収録アルバム : Sketch Of Life
release:1997
南佳孝さんの1997年の楽曲。
同年リリースのアルバム「Sketch Of Life」の収録曲で、カーニバルの時期のブラジル・リオデジャネイロが舞台になっている曲です。
歌詞は旅人の男性(たぶん日本人)と現地の貧しい少女との間に芽生えたつかの間の恋を思わす内容で、表通りのカーニバルの喧騒をよそに、路地裏の安宿の一室でひっそりと紡がれる異国人同士のカップルの濃密な時間が描かれます。結局二人の関係はそれきりとなってしまいますが、自国に戻ってからも男性は少女のことをふと思い出し「幸せにしているだろうか」と、その身を案じるのです。
まるで一遍の恋愛小説でも読んだ気になる美しい曲ですが、豪華絢爛なカーニバルや、褐色の水着美女でにぎわうコパカバーナ海岸など、旅好きなら誰もが一度は憧れる世界有数の観光都市といったイメージの一方で、貧困やストリートチルドレンなど、多くの社会的問題を抱えているというリオデジャネイロの光と影が垣間見えたような気持ちにもさせられる一曲です。
リオの少女(南佳孝) 歌詞
曲調はブラジルを舞台にした曲ながら、クールでおしゃれなレゲエ調。詞やメロディーの美しさもさることながら、さらりとした色気を帯びた南佳孝さんの歌声も相まって、ずっと聴いていたくなるような心地よい魅力があります。曲の冒頭に一瞬だけ入る、遠くに聞こえるカーニバルの音が印象的です。
作品データ
リオの少女
リリース:1997(平成9)年
収録アルバム「Sketch Of Life」
歌:南佳孝
作詞:松本隆
作曲:浜口茂外也
編曲:鈴木茂