タイトルからして好奇心をくすぐられます。
上海は夜の6時
PANDA 1/2
release:2010
てっきりパロディかと思いきや、どうやら90年代渋谷系ミュージックへのオマージュのようです。 どこかちょっぴり懐かしい感じがするのはそのせいかもしれません。
東京は夜の七時
野宮真紀
収録アルバム「世界は愛を求めてる。 What The World Needs Now Is Love ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~」
Amazon Music
恥ずかしながら音楽の時代がどこかの時点で止まってしまっている私は、曲名はもちろん、PANDA1/2というアーティスト名もまったく知らなかったのですが、ちょっと調べてみたらこれがおもしろかった。PANDA1/2は、世界初のパンダ1頭と人間の女の子1人からなる音楽ユニットで、中心人物(動物?)のパンダ、その名もJames Panda Jr.氏は上海生まれの雄パンダで音楽プロデューサーとのこと。さらにこのPanda Jr.氏、メジャーデビュー時(2010年)の公表年齢が30億30歳だったということで、10万とんで〇〇歳のデーモン閣下をはるかに上回ってます。
そんなわけで、一見すると何から何までふざけているような感じのこのPANDA1/2なのですが、いざ楽曲を聴いてみたらそのクオリティーの高さと真面目な仕事ぶりに驚きました。
「上海は夜の6時」は、ややもすれば中毒性をも伴う耳なじみの良いメロディーラインをベースに、銅鑼や二胡といった中国の伝統楽器の音、さらには中国歌謡風のコーラスが加えられるなど全編にわたってチャイニーズムードたっぷりのアレンジが施され、その趣きはさしずめ中華風エレクトロポップといったところ。歌詞は「リニアモーターカー」が登場するなど、いつのまにやら近未来都市のようになった成長著しい現在の上海の景色を描きだしていると思われる内容です。
これなら他にもいろいろ楽曲を聴いてみたいと思いいろいろ調べてみたものの、2014年頃までの活動状況はなんとなくわかりましたが、その後の動向がいまいちつかめず。最近はJames Panda Jr.氏お一人(お一頭というべきか)で活動しているのでしょうか・・・?
でもこんなおもしろい記事を見つけました。
どうやらこのパンダさん、やはりただのパンダではなさそうです。
作品データ
上海は夜の6時
リリース:2010(平成22)年
歌:PANDA 1/2
作詞・作曲・編曲:James Panda Jr.