BATUCADA/bird
今回ご紹介いたしますのはbirdの歌う「BATUCADA」。
2007年の曲です。
ビールのCM曲に使われてたそうですが、あんまり憶えてません(そういえばそうだったような・・・)。
BATUCADA
bird
release:2007
この「BATUCADA」はブラジルの曲のカバーでして、同国のシンガー・ソングライター、マルコス・ヴァーリが作った「Batucada Surgiu」という曲が元歌になります。
Batucada Surgiu
Marcos Valle
収録アルバム(7inchEP)「Os Grilos」
release:1967
Apple Music
デジタル音源:アルバム「Antologia」(2004)より
「Batucada(バトゥカーダ)」とは、サンバの演奏形態のひとつで、打楽器のみで行われる演奏のこと。リオのカーニバルの映像なんかでお目にかかれる、超大所帯の打楽器隊(バテリア)によるド迫力の打楽器演奏、あれもバトゥカーダです。
photo:Monica Volpin@Pixabay
リオのカーニバルのバトゥカーダ。生きてるうちに一度生で見てみたい・・・
歌詞は当然のことながらポルトガル語なのですが(英語版もある)、その内容は音楽(サンバ)を引き合いにして、自国の異人種間に根づく問題をそれとなく提起しているような、”人種のるつぼ”ブラジルでこそ生まれる詞といった感じのもの。独特な感性による表現でつづられているため、日本語の訳詞を読んでもなかなか理解の難しい詞ですが、もしかしたら何らかの社会的メッセージが含まれている歌なのかもしれません。
Marcos Valle – Batucada Surgiu Lyrics | Genius Lyrics
そんなわけで、サンバのリズムで一見楽し気ですがフタを開けてみればわりとシリアスっぽいこの曲を、birdさんは原曲そのままの歌詞で歌ってるのですが、
そのPVはといいますと、なぜかキッチンで歌い踊りながら、そのうちおもむろにサルサ風のサラダを作り始めるといういささか謎めかしい内容・・・( ̄▽ ̄)
しかも最後の最後に、ちっともおいしくなさそうに赤ワインを飲む姿が個人的にはツボです。さすがはみうらじゅん夫人。
作品データ
BATUCADA -バトゥカーダ-リリース:2007(平成19)年
歌:bird
作詞・作曲:Marcos Valle / Paulo Valle / Ray Gilbert
編曲:川嶋可能