当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

夢狩人/岩崎宏美

今回は岩崎宏美さんの「夢狩人」をご紹介します。

砂漠やらくだ、フェイスベールで顔を隠した妖艶な踊り子など、アラビックなイメージが次々浮かんでくるかなりエキゾチック度の高いナンバーです。ただ一つ一つの音の要素をよく聴いてみますと、リズムはハバネラ風だし、主張強めの非常に印象的なパーカッションはなんとなくフラメンコの足拍子(サパテアード)のような音にも聞こえるしと、ラテン系の音の要素もだいぶ取り入れられているように感じられる曲です。ただ曲全体のイメージとしては、松井五郎氏による官能的な詞の世界もてつだって、どうしても中近東的世界観の方が色濃く伝わってくる歌のように思います。

この岩崎宏美さんの「夢狩人」は1985年、「決心」というシングル曲とともに両A面で発表された曲で、当時いまはなきカメリアダイアモンドのCMソングに起用されていた曲でした。作曲と編曲はキーボーディストで作曲家の奥慶一氏によるもので、奥氏はこの前年に、高橋真梨子さんの「桃色吐息」のアレンジも手がけています。(でもって「桃色吐息」もカメリアダイアモンドのCMソングだったという・・・)この方もまたエキゾチックサウンドにかけては名手的存在の方といえましょう。

この曲にはアレンジ違いの別バージョンがありまして、岩崎宏美さんの1985年のアルバム「戯夜曼」に「夢狩人(Version Ⅱ)」というタイトルで収録されています。こちらの編曲は、早世の名アレンジャー大村雅朗氏が手がけておりまして、シングルバージョンとはまた違った趣きになっています。シングルバージョンは土っぽい音の雰囲気がありますが、アルバムバージョンの方はエキゾチックさを残しつつも、どちらかといえば都会っぽいヨーロピアサウンド風の音になっている印象です。
アレンジによって如何様にでも変わるものなんだなあとつくづく思います。

 作品データ 

夢狩人
リリース:1985(昭和60)年
歌:岩崎宏美
作詞:松井五郎
作曲/編曲:奥慶一

夢狩人

夢狩人

  • provided courtesy of iTunes