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真夏のじりじりと照りつけるような強い日差しと、その日差しが作り出す、夏特有の濃い陰影とのコントラストを、みごと歌で表現しきっているような印象を受ける曲です。
翳りを帯びた幻惑的なメロディーは、灼熱の道の向こうでゆらゆらと揺れる夏の蜃気楼を思わせます。それだけではありません。変則的な音階やリズムがふんだんに取り込まれたいかにも玄人志向といった感じのジャジーな曲展開は、さすがは”世界のヒノ(日野皓正)”が作った曲よと感嘆せずにはいられませんし、こんな難しそうな曲をけろっと歌ってのける松田聖子の安定の歌唱力にも舌を巻かずにはいられませんが、そんな曲の秀逸さとは裏腹に、この曲を主題歌にした同名の聖子ちゃん主演映画「夏服のイヴ」は、もうスクリーンの前で卒倒しそうになるくらい最高にちんけな映画だったような記憶が・・・( ̄▽ ̄II)(失礼)
私、当時小学生でしたが、全く期待せずに見た同時上映の武田鉄矢の映画(刑事物語3)の方がはるかに見ごたえのある作品で、何か救われたような気持ちになった思い出があります。
刑事物語3 潮騒の詩
(1984年の映画)
「夏服のイヴ」の同時上映作品
沢口靖子さまデビュー作
やっぱり松田聖子は「歌の人」なのだと、改めて認識したしだいです。
久々に書いた記事がこんな終わり方でいいのだろうか・・・。
どうかお許しください<(_ _)>
作品データ