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月見草/岩崎宏美

”三度の飯よりマイナーコードが好き”

「ひたすら悲しいメロディーの曲を探す会」と題しまして、文字どおり日々ひたすら悲しいメロディーの曲の発掘につとめております。どうぞよろしくお願いいたします。

まず一発目に取り上げますのは岩崎宏美さんの「月見草」です。


月見草
 岩崎宏美
 シングル「二重唱」B面曲
 release:1975
 
 初々しいな



悲しい・・・。マイナーコード好きとしましてはもう「こんなん待ってました」というぐらいどんぴしゃのはかなくも美しいメロディーです。でもよくよく聴いているとどうやらこの歌、まさかのウェディング・ソングのようで・・・( ̄▽ ̄) しかしメロディー的におめでた感はゼロ。結婚というよりはなにか死のにおいすら感じさせる物悲しさがありますので、結婚式で歌うのは控えたほうがよろしいといえましょう・・・。まあでも歌ったらある意味チャレンジャーといえるかもしれません・・・。
と冗談はこのぐらいにして、なんといいましょうか・・・ロミオとジュリエットのような許されぬ恋の関係にあった男女が、紆余曲折の果てにようやく結ばれ、今まさに、小高い丘の上で人知れずひっそりと二人だけの式を挙げている・・・そんな情景が浮かんでくるようなクラシカルでロマンティックな雰囲気をたたえた曲です。どことなく昭和の少女マンガ的世界観も漂います。

さて、この「月見草」は、岩崎宏美さんのデビュー曲「二重唱(デュエット)」のB面に収録されていた曲で、今もってなおコンサートで頻繁に披露され、マイクなしで歌うのが定番になっている曲なんだそうです。私も一枚だけ岩崎さんのライブDVDを持っているのですが、たしかにマイクなしで、しかもこのときはウッドベースだけの伴奏でこの「月見草」を歌われてます。30周年の記念ライブのもので、歌声によりいっそうの円熟味が増し、すばらしいの一言です。

私事ですが、昨年、長年の念願がかなってようやく岩崎宏美さんのライブに行くことができました。なんでもお誕生日を迎えられたばかりの頃だったようで、私もとうとう還暦だとおどけてらっしゃいましたが、伸びやかで胸を打つボーカルはまだまだ健在でした。これからもどんどん素敵な歌声を届け続けてほしいと心から思いました。

  作品データ  

月見草
リリース:1975(昭和50)年
歌:岩崎宏美
作詞:阿久悠
作曲:筒美京平
編曲:萩田光雄

月見草

月見草

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