サディスティック・ミカ・バンドの二代目ボーカリスト、桐島かれんさんが1990年にリリースしたソロ・シングル「TRAVELING GIRL」のカップリング曲。
同年発表のソロ・アルバム「かれん」にも収録されています。
かれん
桐島かれん
release:1990
天は二物も三物も与えてしまったようです
ボサノバテイストの曲ですが、ボサノバはボサノバでも、ひところ流行ったフランスのアンテナっぽい、フレンチ・ボッサの雰囲気を感じさせる曲です。ミュージシャンの鈴木さえ子さんが手がけた、独特な浮遊感が漂うメロディラインが美しいです。
Isabelle Antena
アルバム「Hoping for Love」より
「南の海の魚」とか好きだったわー
Amazon Music
歌詞もボードレールの詩のような、フランス人が思うところの南国趣味(異国趣味)っぽい趣きをたたえた詞で、「サバンナ」「河」「地平線」「夕陽」「鳥」といったイメージは遠いアフリカの地を連想させ、じわじわと静かにエキゾチシズムをくすぐります。そしてそれらのことばの裏にはなんとなくセクシャルなメタファーが隠しこまれているような雰囲気も感じられ、主張控えめながらもひねりの効いた意味深な歌詞になっている印象を受けます。
作詞者は詩人の尾上文氏。尾上さんは作詞だけでなく桐島かれんさんの相手役としてデュエットでも参加しています。
作詞作曲にとどまらず、アレンジャーにホッピー神山、ギターに板倉文、パーカッションにスティーブ江藤(スティーヴ・エトウ)など、サポートメンバーには錚々たる面々が名を連ねています。
特に斎藤ネコ・アンサンブルによる流れるようなストリングスの調べはまるでサバンナを吹き渡る風のようで、忘れがたい余韻を残します。
隠れた傑作といえる曲かもしれません。
作詞者は詩人の尾上文氏。尾上さんは作詞だけでなく桐島かれんさんの相手役としてデュエットでも参加しています。
作詞作曲にとどまらず、アレンジャーにホッピー神山、ギターに板倉文、パーカッションにスティーブ江藤(スティーヴ・エトウ)など、サポートメンバーには錚々たる面々が名を連ねています。
特に斎藤ネコ・アンサンブルによる流れるようなストリングスの調べはまるでサバンナを吹き渡る風のようで、忘れがたい余韻を残します。
隠れた傑作といえる曲かもしれません。
作品データ
Wild Flowers
リリース:1990(平成2)年
歌:桐島かれん
作詞:尾上文
作曲:鈴木さえ子
編曲:ホッピー神山